知的生活のあしあと

5千冊を読んできた管理人の日々の知的生活の「あしあと」。読書感想やお薦め本、良質な記事や動画を紹介します。

【おすすめ本を探して】5038冊目「残業3時間を朝30分で片づける仕事術」の読書感想

こんにちは、nishikadoです。

日本IBM現役社員の方による、「朝シフト」を薦める仕事術本です。

 

 

構成は以下の通りです。

プロローグ 私が早起きに目覚めた理由

Part1 朝30分の仕事術
第1章 朝シフトを実現するための環境づくり
第2章 朝シフトのため1日の時間配分を見直す
第3章 仕事の順番は何よりも優先順位が大事
第4章 時短のためのコミュニケーション術
第5章 朝シフトを続けるための毎日の習慣

Part2 朝時間で広がるライフワークと仲間たち
第1章 朝シフトで豊かな人生を送る
第2章 朝の勉強会で仲間を増やす
あとがき 私たちビジネスパーソンが、新しい日本を創る
巻末付録 「朝カフェ次世代研究会」のつくり方

ポイント1 朝の30分は夜3時間の残業に相当する

「夜3時間の残業でこなせる仕事の量と、早朝の30分でこなせる仕事の量が同じ(p37)」

つまり6倍です。「実感」としてそうなのだそうです。
仕事の性格によって多少違うとは思いますが、私もおおむね当てはまるように思います。
よくあるのが、夜残業でやった仕事が、結局、ほとんど使えないというケース。作った書類が、求められているものからピントが外れている場合は、まったくの無駄仕事になることさえあります。
少なくとも睡眠後のクリアな状態のほうが、創造的な仕事や判断仕事には適しているのは、明らかですね。

 

ポイント2 朝から逆算して1日を前倒しする

「「時間ポートフォリオ」は前日の午後をスタート地点と考えます。(p95)」

朝の30分を、夜の3時間に匹敵するものにする工夫を著者は紹介します。それが、前日の午後スタートで1日を考える枠組みです。
朝に素晴らしい発想・着想をえるために、前日の午後に情報をインプットする、夜は一回それを忘れる、そして朝に素晴らしい着想を得るという流れです。
いいアイディアはきちんと情報を詰め込んだ後、リラックスをしているときに湧いてくるという法則もあります。また朝起きるためには、夜早めに寝ることも必要です。
朝を最大限に活用する秘訣は、前日に始まっているというのはその通りですね。

 

ポイント3 ビジネスパーソンはもっと社外に積極的に発信を

「私たちビジネスパーソン一人ひとりが、実名で、責任を持って情報を発信し、自分たちが仕事を通じて得た経験や知見をもっと社会全体で共有することで、日本は必ずいい方向へ変わっていくと思います。(p202)

この方は日本IBM社員ということを隠さずに活動をされていますが、ご自身のポリシーでもあるのでしょう。確かに、会社のしばりや、会社に迷惑をかけられないということで、実力も知識もある人が、社会に言論などで影響を与えられないのは、もったいないですね。フェイスブックなどの浸透により、活動しやすくなってきた面はあると思います。会社からすると、その内容次第ということになると思いますが、大した問題になるようでなければ、ぜひ発信をしていきたいですね。

 

以下は共感をおぼえたところです

・夜3時間の残業でこなせる仕事の量と、早朝の30分でこなせる仕事の量が同じ(p37)

・私は11時に就寝する場合は、9時にはノートパソコンを閉じてしまい、翌朝まで使わないようにしています。(p56)

・実は、朝シフトの最大の敵は”ダラダラ残業”です。(p69)

・「時間ポートフォリオ」は前日の午後をスタート地点と考えます。(p95)

・早朝は、脳が一番活性化する創造的な時間です。ここで、前日の「仕込み」が利いてきます。(p97)

・「前日に情報を詰め込む」→「夜は忘れて潜在意識に整理をまかせる」→「翌朝、着想を得る」→「午前中にそれをまとめる」というサイクルを習慣づけることで、アイデアを生み出す力がどんどん高まっていきます。(p100)

・(ToDoリスト)パソコンや電子手帳では、この大切な「考え直す」というプロセスを無意識のうちに省略してしまうのです。(p128)

・私がブログを毎日書く理由は、「日本のビジネスパーソンは、もっと積極的に社外に発信すべきである」と考えているためです。(p201)

・私たちビジネスパーソン一人ひとりが、実名で、責任を持って情報を発信し、自分たちが仕事を通じて得た経験や知見をもっと社会全体で共有することで、日本は必ずいい方向へ変わっていくと思います。(p202)

・朝の生産性は6倍なので、この時間は執筆活動を続けるうえで、非常に貴重な時間となっています。(p208)

・朝シフトによって、平日の生産性がアップし、質の高い仕事がこなせるようになると、仕事を休日に持ち越すことがほとんどなくなります。(p208)

 

王道的でオーソドックスな「朝時間」活用本だと感じました。

時間が足りないという悩みを持っている方、生活を変えたいなと感じている方におすすめの本です。

 

詳しくは、残業3時間を朝30分で片づける仕事術

 

収入の額は関係ない!? お金が貯まる人の6つの特徴

こんにちは西門です。

好きなことを仕事にして生きていくためには、ある意味でお金に愛される人になる必要があります。

そこで、お金が貯まる人の6つの特徴を、成功者の事例やFPとしての経験をもとに述べてみます。

 

1.小さな金額であっても、「損」やムダに敏感であること

成功者、富豪であっても、小さな額に気を配るもの。

不動産王ともいわれる、ドナルド・トランプ。彼がスーパーでひげそりを選んでいるところが目撃されます。彼が少し高いものと安いシンプルなもの、両者をじっくり見て選んだのは、結局安いシンプルなひげそりだったそうです。

彼ほどの富豪にしてみれば、ひげそりの差額など、ほんとに小さなものでしょうが、しかし、決してそれをないがしろにしないのです。

また世界一のお金持ちビル・ゲイツは、たまたま訪れたパン屋で、ブドウパンが半額になっていたことに大興奮するような人です。

お金が貯まる人は、小さなお金を決して無駄にしない、そうした思考習慣があるのですね。

 

2.記録の習慣がある

お金が貯まる人は、記録の習慣があることが多いです。

そして、記録の習慣の有無は、自分の行動や一日を振り返る習慣があるかによります。

ダイエットも記録することで、効果がでることが多くありますが、現状を客観的に把握するためにも記録をとる習慣をつけましょう。

 

3.買う前に、ひと手間かけて調べる習慣がある

お金が貯まらない人の特徴な行動は、「衝動買い」でしょう。

果たして、その商品について本当に「知り尽くし」ているのでしょうか?

またその商品以外の選択肢については、確認したのでしょうか?

またこのお店で本当にいいのでしょうか? さらに安くなっている店はないのでしょうか?

そうしたことを一通り考える必要があるのではないでしょうか。

たかが数千円なら、という意識は、本当の成功者の考え方とは違います。

何かを購入する前に、しっかりと調べる習慣を持つことは、お金の浪費もおしとどめてくれます。

お金を使う前に、「ひと手間」かけて調べる習慣をつくりましょう。

 

4.必要なものは一番安いときに買う

「損」に敏感になり、「衝動買い」をしないようになれば、欲しい商品を一番良いタイミングで買えるようになります。

同じものでも価格は常に変動するもの。変わらないのは卵の値段ぐらいです。

相場でも、短期での売買しないといけないプレイヤーより、長期で運用ができるほうが圧倒的に有利ですよね。

しばらくは買わないで安いときが訪れるのを待ったり、もっとよい新製品が出るのを待つことができる、そうした習慣があるとお金は貯まります。

 

5.自分に自信があるため、見栄を張る必要がない

見栄を張ると、あっという間にお金は減っていきます。

ウォーレン・バフェットは、世界有数の大富豪ですが、いくら富が積みあがっても、片田舎の決して大きくない家に住み、長年使っているマツダ車に乗っています。

見栄を張るのは、本当の自分に自信がないからかもしれません。

自分の価値を決めるのは自分です。誰にも左右されない自信をつけましょう。

 

6.お金がかからない楽しみを持っている

世の中にはお金のあまりかからない楽しみは、たくさんあります。

読書はおすすめですし、街ブラなども、運動になるうえに、いろいろなヒントを得ることもできます。

快楽に象徴される物質的なものには、上限がなく、限りがない場合が多いですが、精神的な楽しみは、深く長く続く場合があります。

ぜひ、「心」の満足を追い求めたいですね。

 

まとめ

アインシュタインは、「複利」の力(利息でどんどんお金が増えること)を、人類史上最大の発見だといいました。

ちりもつもれば、というのは現在でも真理です。

毎日の1円、10円の節約も、数十年後には、おどろくほどの差として帰ってくるもの。

好きなことをして、食べていくためにも、お金が貯まる習慣を身につけたいですね。